あちこちでニュースや、要人の発言で相場が大きく動く、
ボラティリティの非常に高い展開が続いています。
典型的な非常時の動きになっていますね。
最近のユーロ関係のネタをまとめ
■どこが悪いのか?
→ギリシャ国債を始め、欧州各国金融機関の保有する国債の値下がりがひどい。
なので、含み損がひどい状況に。大手の格下げも相次ぐ。
→実質、債務超過に陥っている銀行もかなりあるようで、
そんなところにはお金は貸せません。
→銀行がお金の融通が出来ないという異常事態&倒産の可能性があるので、
とりあえずECBなどが動き、この流動性の問題は落ち着く。
→実際にギリシャがデフォルトになった場合、欧州の金融機関の
損失ダメージがかなりひどくなって、潰れてしまう可能性があるので、
金融機関に資本注入が必要。その流れがヨーロッパで出来てきた。
(ユーロが買い戻されるきっかけに)
誰が私と私の家族に車を寄付することができます
→ギリシャ国債は38兆円くらいですが、イタリア、フランスは
国債発行残高のケタが一つ違います。
なので、フランス国債格下げで、国債単価が下がると、
保有する金融機関の損失は莫大になります。
(フランス格下げのうわさでユーロ下落)
→イタリアやスペイン国債に関しては、ECBがこの春ぐらいから、
かなりの金額を買い入れて、国債価格が暴落しないように、
必死で抑えています。
→EFSFは200兆くらいの規模になるそうだが、
これでも足りないかもしれない。
ドイツの負担はかなり大きいですね。
マーケットはこれだけの規模であれば、欧州危機が落ち着くと
いう見方もあるようです。
ただ、ぼくが見てる感じだと、どうもユーロを多少は戻して、
評価損を減らしたい動きがかなりあるような気がします。
根本的な状況は改善しているようには見えないのに、
結局、ストップロスを連続でつけにいったりして、
投機的な動きで、値幅が大きくなっているだけです。
大問題!ギリシャ国債のCDSはどうなるのか?
一部の人々は物事をあるがままを見て、理由を聞く..
ギリシャ国債はもう全てを返済することは不可能になっており、
20〜50%程度のヘアカット(元本を減らす)方向でしたが、
今出ているのは、50〜60%のヘアカットになりそうだということ。
これはとんでも無い話ですが、そうなった場合に備えて、
金融機関にとにかく資本注入して、乗り切ろうとしています。
ただ、ギリシャ国債の元本カットは、実質的にデフォルトと同じですから、
次の注目ポイントは、CDSです。
CDSは、倒産保険のようなもので、もしもギリシャ国債がデフォルトに
なった場合には、保険をかけていた人に、保険金が支払われることになります。
この金額がやばいわけです。
ギリシャ国債がデフォルトになった場合に、やばいのは、
このCDSの引き受け手です。
たぶん払えないんじゃないでしょうか?
リーマンショックの時を思い出してもらうとわかりやすいのですが、
リーマンブラザーズが救済してもらえず、潰れた時に、翌日あたりに、
AIGもほぼ実質破たんの状態になりましたが、あれもCDSが問題でした。
つまり、AIGは、CDSの引き受け手だったわけです。
DAUプーVAはチャイLAMビッグバンDAUプーを行う
その対象の企業がつぶれない限りは、保険金は支払わなくてよく、
保険料はもらえるわけですから、これは一見すると、おいしいビジネスに
見えました。
ただ、これは実は相当なリスクを抱え込んでいることが
AIGにもわかったので、実は2005年頃から、CDSの引き受けを減らしてました。
それにもかかわらず、この有り様です。一瞬でした。
リーマンCDSの想定元本60兆と比べて、今回はどのくらいかわかりませんが、
ギリシャだけでこのレベル近くはありそうなので、
どこから損失がドカッと出てくるかわかりません。
だいたいのCDS取引は相対取引で、表に出にくいので、
リーマンショック後にかなり規制が入ったはずなのですが、
この実態はよくわかっていない可能性があります。
23日の会議が期待されていますが、26日に延長して会議が
行われることになった、ということを考えると、これはやはり
難しい局面に入ってきているということでしょう。
来週は恐怖の10月28日がありますし、少しこわいなと思っています。
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